まちづくり活動 / 北大江街案内

公園から始まるまちづくり(vol.1)

Posted on 2014-01-24

 北大江公園は北大江のまちのほぼ真ん中にあります。谷町筋や土佐堀通といった大きな道からは一本まちなかへ入ったところにありますので、幹線道路を通り過ぎる方には気づかれにくい公園ですが、このまちで暮らし、働き、学ぶみなさんにとっては、とても身近な憩いの場です。

・90年代に起きはじめたまちと公園の変化

第二次世界大戦後の戦後復興から高度経済成長期に掛けて、北大江のまちにはオフィスや官公庁のほか、古くからの問屋や小売店が立ち並んでいました。そのため、このまちで商売を営みながら暮らす人たちも多く、公園は北大江で育った団塊世代が小さい頃、子どもたちで溢れかえっていたそうです。

千里や泉北にニュータウンが築かれるなど、郊外の開発が進むにつれて、大阪の都心から人口流出がはじまります。しかし、北大江では70年代半ばからマンションの建設がはじまり、北大江公園は団塊世代の子育ての場としても活躍しました。

ですが、団塊ジュニア世代が成長し、産業構造の転換などで勤め人も減少しはじめると、公園から次第に人影が少なくなっていきました。そして、いつしか憩いの場としての雰囲気も薄くなってきました。

・公園からはじまるまちづくり

90年代後半に入る頃。荒れはじめていた北大江公園に再び住民の視線が向かいはじめます。ちょうど同じ頃に進んでいた、新しいまちづくり活動の模索とも連動し、1998年に北大江地区まちづくり実行委員会が誕生しました。のちに北大江たそがれコンサートの主催者となり、たそがれコンサートの実行委員会の母体とも成るまちづくり組織です。

まちづくり実行委員会では、公園の清掃や花壇の手入れなども手掛けたりしていきました。また、大阪市が制度化した住民参加型の公園再生の取り組みも導入し、リニューアルに向けたワークショップも重ねるようになりました。

公園からはじめた活動は次第に、公園の南縁を通る島町の通り沿いにもプランターを設置していくなど、まち全体へ範囲を広げていきます。また、ワークショップを通じて参加者も増えていくことになりました。

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