今までの音楽会

1998年、大阪の天満橋駅(京阪・地下鉄)周辺の北大江地域にて、公園を中心としたまちづくりの活動が始まりました。

公園の清掃や花植えなどから始まった小さな活動は、住民、会社、お店、学生と参加者は様々に拡がり、現在は北大江たそがれコンサートなどのイベント開催や、公園や道路の清掃、防災の訓練、まちづくりのワークショップなど、活動も多岐に渡っています。→北大江地区まちづくり実行委員会のブログ

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第1回 2006年10月27日(金)

北大江の一連のまちづくり活動の中、2006年に北大江公園のリニューアル工事が行われました。綺麗になった公園でたまたま演奏の練習をされていた方に声をかけたことがきっかけとなり、10月に小さな野外コンサートを開催することになりました。これが北大江たそがれコンサート第1回のスタートです。

地域の方々がまさに手づくりで築いたステージでは、アコーディオンとエレキギターの「popogi」、トルコ音楽の「アポ&セファ」、ボーカル&ギターの「kjacca」、3組の音楽グループが素晴らしいメロディーを奏でていただきました。

昼下がりにはじまった公園でのステージづくりのときから、『何が始まるのかな』と足を止める方も数多く、なかには一緒に手伝いを始めて下さる方もいらっしゃいました。

夕暮れの空に音楽が流れはじめると、いつもの公園や街が違う景色に見えました。この時はまだ誰も、このコンサートに続編があるとは思ってもみなかったのですが、その時の景色と音楽が今日まで続く原動力の一つになったのかもしれません。

☆Message to KITAOE TASOCON 2006☆

「公園での水やり中に、アコーディオンの練習をしている人を見かけて。その時はコンサートにつながるとは夢にも思いませんでした。」(地域住民Kさん)

「公園でコンサートを開きたいと伺って、”まちのなかに音楽が流れるなんて、欧州のまちのよう”とイメージが自然に湧きました。」(楽器店Sさん)

 

第2回 2007年10月22日(月)~26日(金)

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この年からはたそがれコンサートに”week”という文字が付いて、週間プログラムになりました。前年の野外コンサートをきっかけに、夕暮れの街から音楽が聴こえてくるようなイベントにしたいと、北大江公園だけでなく、公園の南沿いの島町通りへと会場が広がりました。島町リレーライブです。ちょうど、公園の近くにある「バイオリン工房BATO」さんでの工房ライブや、「中川弦楽器」さんのフラメンコギター演奏、カフェでのオープンコンサートなどが行われました。普段何気なく利用したり、通り過ぎている場所が音楽の場に変わることで、街の新たな魅力が見えてきました。

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フライデーナイトの公園野外コンサートは、「中央高校の和太鼓部」、東欧音楽を中心とした「バイオリニスト熊澤洋子&ブズーキのきしもとタロー」、トルコ音楽の「アポ&セファ」、「ジャズボーカルのmie&ギター橋本裕」と、世界の様々な地方の音楽会となりました。

そして、この各演奏会をふらりと眺めつつ、野外の音響についてなどぶつぶつ意見をしている専門家集団が現れます。それが、知る人ぞ知る北大江地域の楽器店の方々でした。通りを歩いているだけではなかなか楽器屋さんが目につきませんが、2014年現在、8軒の楽器関係のお店、工房が集まっています。後に北大江たそがれコンサートのプロデュースに多くの協力を得ることになります。

☆Message to KITAOE TASOCON 2007☆

「”まちのどこかで毎晩音楽が聞こえるといいね”というつぶやきが、島町通り沿いを舞台にしたリレーライブにつながりました。」(地域住民Kさん)

 

第3回 2008年10月19日(日)~25日(土)

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この年から”week”の初日にオープニングコンサートが開催されました。オープニングの会場は、京阪中之島新線の開通を記念して、八軒家浜船着場です。昔は、京都伏見との船路の発着点でもあり、熊野街道の起点でもありました。この川岸にて「中央高校和太鼓部」、「カムロダンススタジオ」、「大阪センチュリー交響楽団」を招いてのオープニングとなりました。

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“week”プログラムの会場も八軒家船着場、恒例の北大江公園のほか、北大江地区内に広がりはじめました。地域の工房、カフェ、レストランでの開催も含め、全16公演です。出演いただく演奏者のみなさんも地域の楽器屋さん(ハープメーカー青山ハープ、弦楽器商・修理鈴木弦楽器、弦楽器工房BATO、リード楽器店ソハマミュージック、マンドリンの中川弦楽器)や地域の方々のプロデュースで、プロからアマチュアまで様々な楽器の演奏が登場しました!

また、少しずつ拡がってきたイベントは地域内の企業や商店、賛同してくださる個人の方など、たくさんの方々の協賛・協力によって支えられています。御礼申し上げます♪

☆Message to KITAOE TASOCON 2008☆

「公園で作業されているまちの人たちの姿が見えまして。飲み物をお持ちしたのが、みなさんとのご縁のはじまりだったと思います。」(レストランオーナーTさん)

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第4回 2009年10月18日(日)~24日(土)

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この年には、水の都としての大阪を楽しもうと「水都大阪2009」が開催されました。中之島をはさんで南岸にあたる北大江地域でも関連イベントが多数行われ、水辺にちなんでたそがれコンサートオープニングは今年も八軒家船着場の岸辺で行われました。打楽器の「イーリャダスタルタルーガス」、フラダンスの「フラ・ハラウ・オ・カレイフア」、「スーパーヒーローオーケストラ」などが加わり、大勢の参加となりました。

北大江たそがれコンサートへの注目度も年々高まり、音楽の街、楽器職人の街といったイメージも広がりはじめ、マス・メディアにも採り上げられる機会が増えてきました。また、メイン会場北大江公園の音響と舞台が刷新され、本格的なクラシックにもある程度対応できるように舞台設備も少しずつ更新を続けていきます。

街の方々や、プロの演奏家の方々など、小さな公園から始まった街の音楽会への協力が拡がり、「le stelle di kitaoe」(北大江の街の音楽仲間)というネーミングが生まれ、少しずつゆるやかなチームができていきます。この時、北大江に初登場のプロのクラシック演奏家による「くわらんかチンドン屋」企画もその一つです。地域の広告会社の会長さんによる毎年のポスターイラストも定着してまいりました。運営サイドからだけでなく、演奏者など関係するみなさんそれぞれのアイデアと実行力がつながって、次の企画が生まれています。

☆Message to KITAOE TASOCON 2009☆

「ハープの演奏だけでなく、チンドン屋さんでも登場しました。こんなに楽しいコンサートをもっと知ってもらいたかったという一心でした。」(ハープ奏者0さん)

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第5回 2010年10月17日(日)~23日(土)

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オープニングは島町にあるオープンカフェでの開催となりました。ピアノの土佐昌江さんとフルートの久保田裕美さんの演奏に飛び入りで「カフェマヌーシュ」さんも参加!素敵なコラボ演奏で幕開けました。

“week”中のプログラムでは、住之江区安立にあるアジア唯一のリコーダー専門メーカー「竹山木管製作所」さんと、こちらもアジアで唯一のハープ専門メーカー「青山ハープ」さんとのコラボ企画があったり、チェーン店である「スターバックスコーヒー」から地域イベントへの参加希望をいただき、カフェコンサートを開催したりと新しい試みも行われました。

そして、北大江公園での野外コンサートにはついに総勢50名超のオーケストラが初登場しました。北大江の楽器屋さんたちや今までの出演者の方々のアイデアと企画から生まれた「北大江オーケストラ」です。「のだめカンタビーレ」のガーシュインとベートーベンの演奏、楽しいピアニカの演奏もあり、まちなかの公園から夜空高く響くオーケストラは圧巻でした。

☆Message to KITAOE TASOCON 2010☆

「たそコンも北大江オーケストラも、演奏家や職人と同じで”昨日よりは今日、今日よりは明日”と少しずつ良くしていけば良いのです。」(楽器工房Bさん)

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第6回 2011年10月16日(日)~22日(土)

毎年、春にかけてコンサートの企画概要をたちあげていく頃なのですが、その時に東日本大震災が起こりました。しばらくは、関西地方でもイベントの延期や中止があいつぎ、テレビや新聞から伝わる情報を見ていると、到底イベントの内容を考える気持ちになれませんでした。

それぞれの中で、生きること、大切なもの、日常の暮らしなどを考えることになりました。そして、2011年のコンサートも普段と同じように開催を目指すことに決めました。日本の歌をテーマとしたたそがれコンサートです。

この年は日曜のオープニングも北大江公園で開催することになりました。恒例の野外コンサートは金曜の夜ですが、日曜日ということで、子ども連れのご家族など、お住まいの方々が数多くお越しいただけました。ご近所の坦々麺の店主さんが「都島獅子講」を率いた獅子舞で、「すずきのぶこ&kanta」によるアコーディオン&ギターデュオ、「ジョイア」の混声合唱でオープニングを祝いました。

日本の歌をテーマとした金曜夜の野外コンサートでは、合唱団の歌声や弦楽オーケストラの奏でるメロディーに合わせて、歌を口ずさむ方もたくさん見受けられました。

☆Message to KITAOE TASOCON 2011☆

「たそコンに併せて開催された工房ツアーが楽しかったですね。お店の方から日頃伺えないお話が聞けて、見られない部屋を見られて。」(ピアノ奏者Sさん)

「たそコンをまちづくりと捉えてくださる方も徐々に増えてきて、それが公園やまちが良さを保ち続ける原動力にもなってきています。」(商店主Yさん)

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第7回 2012年10月14日(日)~20日(土)

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北大江公園のリニューアルから6年ほどの月日が経ち、たそがれコンサートも様々に試行を重ねながら、運営の規模など、まちに沿って継続していけるかたちになりつつあります。その一方、改善や新たな挑戦も毎年盛り込んでいければと思っています。

今年の恒例野外コンサートでは、初期の頃のプログラムをアンコール!ということで、再登場のグループに多く参加いただきました。いつもの「ちょい悪おじさん勝手3兄弟」の歌声でファンファーレを飾り、女性4人の管楽器グループ「キャトルフィーユ」、第1回以来の野外ステージ登場の「POPOGI」、神野朋子さんによるフルートソロ、功刀丈弘さんのアイリッシュフィドルなど北大江といえばという演目が揃い、観客のみなさんにも馴染み深いステージとなりました。

特にこの年は、「青山ハープ」さんの協力もあって実現した、奥田季子さん&五明ゆいさんのハープ2台による演奏も、まちのみなさんの想い出に今も残っているようです。

また、アコーディオン、リコーダー、ハープなどのギャラリーコンサートでは、楽器の演奏体験が行われ、お客様の中にはレッスンを始めた方もおられたようです!

☆Message to KITAOE TASOCON 2012☆

「1回目以来の野外コンサート出演でしたが、規模も大きくなっていてビックリでした。やっぱり公園での演奏はいいですね」(アコーディオン奏者Hさん)

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第8回 2013年10月13日(日)~19日(土)

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たそがれコンサートは8回目を迎えました。毎年この北大江の音楽会の実現にご協賛いただいている、地域の企業、店舗、個人の方々、ボランティアでお手伝いいただいているたくさんのスタッフの方々、今までのコンサートをともに創ってきて下さった会場や演奏者の方々のおかげでここまで続けることができています!厚く御礼申しあげます。

ここ数年、夏の気候がゲリラ豪雨や猛暑などで季節の移り変わりがなかなか予測できません。今まで奇跡的に野外コンサートは雨天中止にならず開催できていますが、毎年関係者は雨雲との戦いでもあります。

この年の北大江公園野外コンサートは、北大江弦楽オーケストラ編成によるビバルディの「四季」の全曲演奏という新たな取り組みです。1年越しの企画で、春からの月1練習にも多数参加していただいて、準備を進めて参りましたが..後はお天気です。

そして、当日やはり、、途中から秋雨がそぼ降るなかでの開催となりました。
楽器は雨に弱いため、演奏の途中終了もにらみながらのステージ進行でしたが、演奏者の方々も小雨のなか聴き続けられる大勢のお客さまの姿に誘われるかのような熱演で、春・夏から秋・冬へと四季を完奏し、アンコールにも応えてもらえました。あいにくの空模様がかえって、聴き手のみなさんと演奏者の一体感溢れる音楽空間を生み出したのかもしれません。

☆Message to KITAOE TASOCON 2013☆

「3回目から続くご縁ですが、ウチも楽器屋さんも、まちとのつながりの中心にはずっとたそコンがあるのではないでしょうか。」(レストランオーナーTさん)

「小雨のなかの演奏も大変だったと思いますが、あれだけ大勢のお客さまが最後まで聴き続けて下さったことがとても印象深いです。」(楽器工房Kさん)

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第9回 2014年10月11日(土)~18日(土)

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今回の野外コンサートはスクリーンミュージックの中からリクエストを募り、それぞれに心に残るワンシーンを思い出しながら音楽を楽しむプログラムとなりました。弦楽器+ソロ管楽器編成の北大江オーケストラにアコーディオンやマンドリン、ボーカル、バイオリンなど様々なソロ楽器が加わるオリジナルアレンジは大好評となりました。

また、弦楽器編成のバッハドッペルコンチェルトは北大江らしい野外のクラシックとなり、今年初めてオープニングに参加してくれた東中学の吹奏楽部には勢いのあるダイナミックな演奏を披露していただきました。

週間プログラムの最初に台風がやってきて、一部開催を断念した公演もあったのですが、1週間を通して多彩なアーティストとお客様に多数ご参加いただきました。ありがとうございました!!今年は地域各所のコンサート、野外コンサート共、歌の曲目が多く、唱歌、童謡、カンツォーネ、ミュージカル、ジャズ、ロックなどそれぞれの会場で様々なジャンルの歌声が響きました。

☆Message to KITAOE TASOCON 2014☆

「大好きな映画の音楽が夜の公園コンサートで聴けて泣けてきました。」(公園コンサート観客の方)

「めっちゃ楽しいオーケストラでした」(オケ参加の演奏者の方)

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第10回 2015年10月10日(土)~17日(土)

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祝10周年の北大江たそがれコンサート。1週間のプログラムに「世界の音楽」というテーマを設定し、様々な世界各国の音楽を各会場でお届けしました。

また、恒例の野外コンサートでは10周年ということで、打楽器や管楽器なども大勢参加のフルオーケストラ編成にて、ロシア、ヨーロッパ、日本の名曲を演奏。アーティスト枠ではアメリカンロックやアイリッシュ、イタリアのマンドリン曲、フランスのアコーディオン曲など世界の街角をめぐる楽曲でした。

そしてラストのベートーヴェン第九では、ご協力いただいたコーラスの皆様がフラッシュモブで客席から参加というサプライズ。10回目らしい盛大なコンサートで盛り上がりました^^

☆Message to KITAOE TASOCON 2015☆

「隣りの方が突然第九を歌いだしたのでびっくり!!ついつい一緒に口ずさみました」(公園コンサート観客の方)

「始まってるー!と、土佐堀通りから急いで石階段を駆け上がると、オーケストラの見事な演奏でした!」(公園コンサート観客の方)

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第11回 2016年10月9日(日)~15日(土)

今年からまた、新たな10年に向けてのスタートです。楽器の響きを大切にしたい北大江らしさの追求と、将来を担う若手演奏家たちの発掘など、次の10年に向けて様々な挑戦をしていきたいと思っています。

今年は、お馴染みのちょい悪おじさんのファンファーレ、東中学校の吹奏楽部に続き、バイオリンの子供達の演奏によるパッフェルベルカノンが登場。オーケストラは野外コンサートではおそらくほとんど演奏されたことがない、ハープとフルートの協奏曲とバッハの管弦楽組曲などぐっとクラシックな選曲でお届けしました。

今年の野外コンサートは初めての土曜日午後開催となりました。夕暮れにかかる後半は、北大江にちなんだマンドリン、アコーディオン、バイオリンの演奏家たちのユニットによるしっとりとした演奏を楽しみました。

☆Message to KITAOE TASOCON 2016☆

「子供たちの演奏がさわやかでかわいくて良かった!」(公園コンサート観客の方)

「バッハとモーツァルトを公園のオーケストラで聴けるのは贅沢な時間でした。」(公園コンサート観客の方)

 

第12回 2017年10月8日(日)~14日(土)

今年は、かなりマニアックにクラシック曲をお届けした11回目とはがらっと変わり、聞き馴染みのあるポップスセレクションです。雨模様でリハーサルができない中、何とか本番は雨の合間となり開催できました!!

クラシックとは異なり、オーケストラの楽譜があまりないことと、北大江の編成は地域にちなんだ楽器のソロとのコラボ演奏が見どころで、かなり珍しい編成のため、すべてオリジナル編曲の書き下ろしです!

3人で240歳を超える!!ファンファーレちょい悪おじさん、東中学校吹奏楽部、北大江ちんどんなどお馴染みチームも参加です^^

☆Message to KITAOE TASOCON 2017☆

「好きな曲がたくさんあって楽しかった!!」(公園コンサート観客の方)

「ソロ楽器が様々に登場してオーケストラのポップスが迫力があって良かった。」(公園コンサート観客の方)